仏教について
皆さんは信じている宗教ってありますか?
おそらく多くの人が「特にないです」とか「実家が浄土真宗だったかな?」くらいかと思います。ガラパゴスも完全にこのパターンです。
ガラパゴスは医者になって7年経ちますが、日本人に宗教がないことのデメリットを感じる時がたまにあります。
例えば自殺ですね。キリスト教をはじめ多くの宗教が自殺を禁じています。
日本は世界でも自殺率が高い国で有名ですよね。もちろん自殺の原因はこれだけではないですが、自分が追い詰められた時にすがるものがないというのはやはり辛いのではないのでしょうか。
もちろん免罪符みたいに人間の死への恐怖(死後の世界への恐怖)を利用した詐欺紛いの宗教利用もあるので一概にいいとは言えませんが、それで救われている人がいるのもまた事実ではないかと思います。
あと以前からの関心としてなぜ日本人はここまでバッシングが好きなのかということをよく考えます。
別に偽善ぶっているわけではなく、ガラパゴス自身もバッシングしたい気持ちはわからなくはないです。あおり運転で捕まった人の職場探したり、いじめで同級生を自殺に追い込んだ子の親の顔画像とかめっちゃ検索したりしてます 笑。
個人的にはこれも宗教がないせいではないかと思っています。原罪的な発想は日本人にないので、全く我が身を振り返ることなく他人を叩くことができるのではないかと思います。
そもそも法律以外で人間の行動規範がないこと自体、結構無理があるのではないかと思います。正しいこと、正しくないことの基準が親からの教育と学校で習う道徳しかないのは厳しい気がします。
なぜ不倫がよくないのかちゃんと教えてもらっていないのに、とにかくダメなこととしてバッシングしまくるのも理不尽な気がします(そもそも一夫一妻性自体、日本がキリスト教的システムの外殻だけを抜き取ったものだから無理があるという説もあります)。
そんな中、ガラパゴスが臨床をやっていく上で倫理的な問題に悩むことが多いのですが、その度に「結局人にとっての幸せとは何か?」という命題に突き当たる事が多くなってきました。
最近ガラパゴスが経験した事例でいうと、寝たきり高齢女性が主介護者である息子から適切な介護を受けられず(ネグレクト)別離することになったのですが、息子(おそらく発達障害)は母の事を愛しており病院まで母親を取り戻そうとしに来たり、母もそこまで家に帰ることを嫌がっておらず、本当にこの2人を離す事が本当に幸せな事なのか非情に悩みました。
事例が終わってからも心の中でずっとモヤモヤしていて、いったい誰に相談すればいいか分からず悶々としていましたが、思い立って教会に出向き牧師さんに話を聞くことにしました。
牧師さんのお話を聞いて、障害のある子を産んだ母は責任を感じてその子を必要以上に愛してしまい、子供もその愛から離れられなくなってしまう共依存の関係が生まれやすいことを知りました。
またガラパとお話している1時間の間に何本も信者の方から電話がきて悩みを聞いたり、灯油をもらいくるおばちゃんがいたりなど(笑)、「俺なんかよりよっぽどこの人の方が人救っているじゃん!」と衝撃を受けました。
そんなわけでいよいよ宗教を勉強しよう!と思い立ち、まずは聖書を読もうとしたものの難しすぎて即挫折してしまいました 笑。
なのでとりあえず一番身近で勉強しやすいだろう仏教をテーマに勉強することにしました。
これでだいたいの流れを理解しました。
でも日本の仏教とだいぶ雰囲気が違うなーと思い、作品としては面白かったですがいまいちピンとくる感じまではいきませんでした。
ここで一旦仏教の勉強が止まってしまったガラパゴスはその後新興宗教の方に興味が移動します 笑。
もう削除されていますが、以前youtubeにスカパーの「BAZOOKA」という小藪千豊がやっている番組(しみけん はあちゅうの回にも出てきましたね)に宗教学者の島田裕巳先生が日本の新興宗教について解説してくれた動画がupされていました。
これを見て「新興宗教面白い!」となり、仏教からではなく逆に新興宗教から日本の宗教を勉強することにしました。
ちょうど島田先生の本がAmazonで売っていたので読んでみました。
中身的には創価学会とか天理教とか立正佼成会とかの日本の有名な新宗教の成り立ちや変遷について解説してくれていました。
ここでわかったのは日本の新宗教は全くのオリジナルではなく(幸福の科学とかはほぼオリジナルですが)、だいたいは仏教系と神道系に分かれていることを知りました。
正直この時点でガラパゴスは仏教と神道の違いはよくわかっていなかったのですが(もっというとお寺と神社の違いもわからない状態)、驚いたのは創価学会と立正佼成会は同じ仏教の日蓮宗が元になっているということでした。
「じゃあ教えも同じじゃん!」「なぜ別れる必要がある!」と思ったのですが、これに関しては宗教系youtuberのえらてんさんが動画で解説してくれています。
【5分で分かる】なぜ同じ日蓮宗系なのに対立?創価学会VS顕正会VS日蓮正宗
この辺で「じゃあ日蓮宗を学べば創価学会とかの考えもわかるかも」ということで、この後日蓮宗について勉強していきます。
日蓮宗についてすごい簡単にいうと、鎌倉時代に日蓮さんというお坊さんが「仏教で大事なのは法華経だ!」「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)を唱えるだけで救われる!」と言い出した宗教です。
「法華経って何!?」って話で、ガラパゴスも結構勉強してみましたが最終的にはあまり理解できませんでした(笑)。NHKで法華経の解説をした番組がyoutubeに上がっているので興味があれば見てみてください。
日蓮宗の大きな特徴としては「他宗教に厳しい」と「現世利益が大事」ということがあり、この基本的な考え方は創価学会などにも通じています。
現世利益がわかりにくいと思いますが、宗教は基本的には「来世(生まれ変わり)」に期待するパターンと「天国(極楽浄土)」に期待するパターンと「現世(今生きている体)」での幸せを目指すパターンがあります。
日本の新宗教は結構「現世」で幸せになることを目指しているものが多いのですが、それは日蓮宗の影響が大きいかもしれません。科学の発展であまり来世や天国を信じる人が少なくなって逆に現世利益を目指す人が増えたからかもしれません。
創価学会は最近はそこまででもないですが、以前は他宗教への批判もよくしていましたし、公明党を作って与党になって創価学会の人にとって利益のある世の中にしようとしています。
ニコニコ大百科もご参照ください。
日蓮宗のことがだいたいわかったところでもう一度日本の仏教について勉強し直します。
まず日本の仏教は宗派が13あるのですが(この時点でだいぶ萎えるけど)、まずその国内シェアを見ていきましょう。
これを見てもわかる通り日本では圧倒的に浄土宗・浄土真宗が多いことがわかります。
なのでまずはこの二つについて勉強していきましょう。
なので日蓮宗より前です。
浄土宗・浄土真宗はその名の通り「天国(極楽浄土)」に期待するパターンの考え方であり、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」を唱えるだけで「阿弥陀如来(あみだにょらい)」が極楽浄土に連れて行ってくれるという考えです。
なぜこのような考えができたのかについては(日蓮宗も含めて)中田敦彦のyoutube大学で解説してくれているので是非見てみてください。
つまり平安時代に実生活が満ち足りた貴族とかが結局「死ぬのが怖い」ってなって、その死の恐怖から解放されるためにでてきた宗派ということですね。しかも「南無阿弥陀仏」を唱えるだけでいいというお手軽さも人気の秘訣なんですね。
日蓮宗はその後に鎌倉時代に民衆向けにできた宗派なんですね。しかし唱えるだけで救われるというのは日蓮宗も浄土宗・浄土真宗もだいたい同じ感じです。
ちなみに浄土宗と浄土真宗は何が違うかというと浄土真宗の方が後にできたんですけど、より何もしないでも阿弥陀如来が助けてくれるのが浄土真宗と思ってもらえればいいです。
このころからお坊さんが結婚してよいことになるのですが、これも「何しても阿弥陀如来が来てくれるから大丈夫!むしろ阿弥陀如来のこと信じられないの?」的な発想のためお坊さんもあんまり禁欲的な感じにならなくなってきます。
こちらのお葬式屋さんの話がわかりやすいですね。まぁでも浄土宗も浄土真宗も基本的な考えは同じものと思ってもらっていいと思います思います。
第214回「浄土宗と浄土真宗の違い。おなじ浄土系でお葬式はこんなに違うって話し。」葬儀・葬式ch
ここまで勉強してわかったのは日本の仏教の特徴としては「救われるハードルが低い」というところですね。なんの修行もしないで念仏唱えるだけで救われる(仏になれる)なんて「逆に楽すぎじゃない?」って思ってしまうくらいですね。
では他の国はどうなのか?って話なのですが、これがなかなか興味深かったです。
まず仏教はどこで出来たのかというとインドなんですが、実はインドではすでに仏教はほぼ無くなっています。皆さんも知っての通りインドは基本的にヒンドゥー教の国ですよね。実は世界3大宗教はキリスト教、イスラム教、仏教ではあるのですが、信者の数は仏教よりヒンドゥー教の方が多いんですね。なぜインドで仏教がなくなってしまったのかは僕も色々調べましたがよくわかりませんでした(わかる方是非コメント下さい)。
じゃあ日本以外で仏教やってる国ってどこだ?ってことなんですが、まずみなさんが思い浮かべるのは中国かもしれません。なんせ日本に仏教を入れたのは中国ですし、日本の仏教の先駆者達は中国に勉強に行っていますし、あの有名な三蔵法師さまも中国人ですよね?
しかし実は中国でも仏教はほぼ無くなっています。むしろ排除しようとしています。中国の西の方にチベット自治区というのがあるのですが、ここでなんとか残っているくらいです。ダライ・ラマ3世とかのとこですね。
この辺の事情も中田がまた詳しく解説してくれています。
【世界史】中国現代史と香港デモ騒動〜前編〜歴史を学べば今のニュースがもっと分かる
つまり共産主義と宗教は組み合わせが悪いんですね。こういう理由で中国では仏教はほぼ無い状態です。
なのであと仏教を信仰している大きな国は現在タイぐらいしかありません。
つまり日本人は自分たちのことを「無宗教だ」と思っているのですが、実は世界的にみたら日本は代表的な仏教国なんですね。面白いですね。
ここで気になるのは、タイに行った人ことある人ならわかると思うのですが、タイと日本が同じ仏教国だって聞いてもあまりピンと来ないですよね。
あっちは街のそこら中にお寺があって、お坊さんがうじゃうじゃ歩いてますよね。日本よりもだいぶ仏教に対する熱を感じます。
これが何故かというと仏教が色々なところに伝わっていく過程で「大乗仏教」と「小乗仏教(上座部仏教)」に分かれたためです。結論からいうと日本のようなゆるい系仏教が「大乗仏教」で、タイみたいなガチ系の仏教は「小乗仏教(上座部仏教)」といいます。
大乗仏教はすごい簡単にいうと「誰でも成仏できる」ことを主眼としていて、小乗仏教は「修行した人じゃ無いと成仏できない」という考え方です。
なぜこのように考えが分かれて行ったかというと、おそらく地理的な問題が大きいと思われます。
当たり前の話ですがタイの方が日本よりインドに近いですよね?
なのでインドに近いタイの方が元々インドで生まれた仏教の考え(原始仏教と言ったりします)に近い影響を受けやすいです。なので「修行しないと成仏できない」という基本的な考えが根強いのでみんな出家するようです。
逆に日本の場合、仏教がインドから日本に至るまでに中国や朝鮮半島など物理的にかなり長い距離を移動しています。その中で少しずつ伝わりやすい形に変化していったので徐々にハードルが下がって行き受け入れやすい形になっていったのかもしれません。
ここで今更なのですが「成仏」とはなんなのか解説していきます。
「成仏」とはその名の通り「仏に成る」ことを指します。仏とはつまり「悟りを開いた人」のことをいいます。
なんとなく「成仏=死んだ」という感じがしますが、本来的には生きているうちに悟りを開いても仏になれます(もちろん死んで成仏するパターンもあります)。
ちなみによく聞く「菩薩」とは「悟りを開く前の修行中の人」のことです。
さらにちなみにですが「ブッダ(仏陀)」は固有名詞ではなく悟りを開いた人の一般的な呼び方です。なんとなく「ブッダは仏教を作った人」という印象だと思いますが、ブッダの本当の名前は「ゴータマ・シッダールタ」という人で、通称「お釈迦様」です。
まとめると仏教を作ったのはゴータマ・シッダールタ(お釈迦様)で、お釈迦様は悟りを開くために修行をして(菩薩)、悟りを開き(成仏)、仏(ブッダ,仏陀)になったということです。
じゃあ「悟るって何?」って話ですが、一言でいうと「煩悩を捨てる」ことを指します。
もうちょっと詳しく書くと、お釈迦様は「どうしてみんなこんなに苦しんでいるのだろう?」と考えた時に「欲にとらわれているからだ!」という結論に達します。
仏教とはそのとらわれ(煩悩)をなくすことで苦しみがなくなり救われるという考えです。
この辺の詳しいことは最近僕のはまっているCOTEN RADIOで語られていますので是非聞いてみてください。
美女500人との宴会より自己との対話・仏陀【COTEN RADIO #36】
ここまで かなり大変でしたが、ようやく「仏教の教え」にたどり着くことができました。みなさまもお疲れ様でした。
ガラパゴスがここまで勉強したことによりひとつ気付いたことがありました。
それは「ガラパゴスはなぜ幸せではないか」ということです。
ガラパゴスはここ数年「医者にもなって結婚もして子供もできたのに全然幸せを感じられない」ことにすごく悩んでいました。
今幸せじゃなかったらもう一生幸せになれないんじゃないかと思い、ちょっとビビりながら生活をしていました。
しかしこれが「ガラパゴスが煩悩にまみれているから」ということがわかりました。
「もっと金が欲しい!」「もっと偉くなりたい!」「もっといい女と付き合いたい!」などの欲望がある状態だからそれにとらわれて全然幸せじゃないんですね。どんなに目の前の欲望を達成しても次の欲望が出てきてしまうのでいつまでたっても幸せになれないという真理に気づきました。
しかし逆にこの煩悩のおかげでいっぱい勉強したり、楽器を練習したり、ダイエットをしたりするモチベーションにつながっているので、人間として成長させてもらっている部分もあると思います。
なのでまだ迷いの中にいるのですが(笑)この辺りについては他の宗教も勉強したあとに総合的に判断したいと思います。
本日紹介仕切れませんでしたが、さらに興味がある方は是非「般若心経」についても勉強してみるといいと思います。日本の仏教では日蓮宗以外のすべての宗派が「般若心経」を経典としているので、「般若心経」を理解することで日本の仏教についてより深く理解できると思います。
ガラパゴスはこちらも途中で挫折したので(笑)、解説することは難しいですが、なんとなく「既存の概念にとらわれるなよ」的な話かと思います(適当)。
一応参考のyoutube貼っておきます。
あと原始仏教にはそもそも「死」についての考えがないのですが、日本の仏教はお葬式など「死」に関連した要素が強いですよね。
なぜ日本では仏教が「葬式仏教になったのか」の話も面白いので、余裕がある人は勉強してみてください。
先ほど貼り付けた中田youtube大学でも言及していますし、池上彰さんの本でも書いてありますので興味あれば是非読んでみてください。
最初は患者さんや社会に対しての興味から入った仏教でしたが、結論は自分の事になってしまいました(笑)
キリスト教、イスラム教についても勉強していきたいので、まとまったら記事書きますね。
ではまた。
小林賢太郎について
みなさんは日本人で1人だけ天才を挙げろと言われたら誰と答えますか?
まぁあまりにもざっくりしたお題なのでおそらく人によって答えが全然違う問いだと思いますが、もし僕が聞かれたら小林賢太郎と答えると思います。
誰だよ!って人もいるかと思いますが、片桐仁は知っている人は多いんじゃないでしょうか?
片桐仁はもはや俳優みたいになっていますが、元々この2人がラーメンズというお笑いコンビを組んでいました。
僕がラーメンズにはまり出したのは大学生くらいで、youtubeにライブ動画が結構アップされていたのでよく観ていました。
どんなコンビかは説明するよりも観てもらった方が早いので、ガラパゴスのお気に入りネタを貼っておきます。
どうですかね?普通のお笑いのネタとはだいぶ感じが違いますよね?
これらすべてのネタを作っているのが小林賢太郎です。
本人たちも「爆笑だけが面白いわけじゃない」と言っている通り、腹抱えて笑うところはないけれど、じわじわとした面白みがあって何度も見返したくなります。
あまりテレビでネタをやることはなく、爆笑オンエアバトルに少し出ていたくらいです。なので一般的な知名度は低いかと思います。
ラーメンズの二人は多摩美術大学の同期で卒業と同時の1996年にコンビを結成します。1998年から2009年まで毎年単独ライブを行ってきていましたが、それ以降はコンビでのネタはあまりやらなくなります。
また小林賢太郎はこれだけの才能があるのに最近ではほぼテレビに出ていません。NHKでたまに出てくるくらいです。
民放で珍しく出演した「ボクらの時代」のyoutube貼っておきます。
では現在の小林賢太郎は何をしているかというと、基本的にはずっと舞台をやっています。
まず「ポツネン」という小林賢太郎の一人芝居があります。これは私も大学生の時に実際に舞台も見に行ったことがあります。
海外でも評価されておりヨーロッパ公演とかもしています。
これも私の好きなやつを一つ貼っておきます。
Potsunen『 P+ 』Chapter5「 漫画の奴 」
他にもK.K.Pという小林賢太郎が脚本、演出をする演劇があります。
2007年にやった「TAKEOFF/ライト3兄弟」はかなり評価が高く、演劇雑誌で演劇ランキングと俳優ランキングの両方で1位になっています。
実際ガラパゴスもこの舞台が小林賢太郎の作品の中で一番好きです。
話の内容としては日本一周をしている青年と飛行機マニア(これが小林賢太郎)と大工さんの3人がたまたま出会い、ライト兄弟の幻の図面を手に入れて飛行機を作るという話です。
自分の好きなシーンは舞台の後半で完成した飛行機を飛ばす前に青年が飛行機マニアに「どれくらいの時間飛べるのか?」と聞いたところ飛行機マニアが「ライト兄弟のファーストフライトは12秒だった」と答えます。「12秒!?短くない?」となるのですが、実際12秒を測ってみると「結構長いな!」という結論になります。
この12秒の表現がすごく好きで、小林賢太郎はただ時計を見ているだけなのですが、実際に飛行機で飛んでいるかのようなイメージを観客に与えます。この演出がたまらなくかっこよくいつ観てもゾクッとしてしまいます。
その他にも最近は「カジャラ」というユニットコントみたいなのもやっています。
久しぶりに片桐仁とも共演しています。
カジャラ#1『大人たるもの』より「山小屋における同ポジ多重コント」
また最近の話題としては来年の東京パラリンピックの閉会式の演出も担当することになりました。
ガラパゴス的に小林賢太郎の何がすごいかというと、おそらく日本の中で自分で脚本書いて演出もして出演もしてこの作品のクオリティーが出せるのは小林賢太郎くらいじゃないかと思います。
また自分だけじゃなく他の人の見せ方も非常にうまいです。特に片桐仁の見せ方はやっぱり誰よりもうまいです。
こういったクリエーター、プロデューサー、プレイヤーとして全ての面でものすごい高いレベルにあり、今なお新しい作品を作り続けているのが本当にすごいなと思います。
もうちょっと引いて考えると、小林賢太郎のすごいところって当時芸人全員がテレビにめっちゃ出たがっていて、ネタもテレビに出るためにやっているくらいだったのに、小林賢太郎はテレビでの立ち回りはあまり得意ではなく舞台という自分で作った箱でこそ実力が最大限に出せるとわかっていて、時代の流れに流されずにストイックに舞台だけをやり続けていたことで現在ここまで評価されているのかなと思います。
自分の得意、不得意を見定め、自分の強みを最大限発揮するためにはどうすればいいか考えることがやっぱり大事なんだと再認識しました。
自分としてはやっぱりラーメンズのネタが一番好きなので、是非また2人でやって欲しいなと期待しています。
最近youtubeで小林賢太郎の作品がオフィシャルで観れるようになりました。広告収入は色々な寄付に回されるそうなので、皆さんも寄付のついでに是非小林賢太郎の作品にどっぷり浸かってみてください。
ではまた。
オンラインサロンについて
半年くらい前からオンラインサロンに興味があってなんとなくやりたいなーと思っていたのですが、最近本腰入れて考えてみました。
まずオンラインサロンって何?という話ですが、インターネット上で閉鎖的なコミュニティを作ってみんなで勉強したり何かしらのプロジェクトをやったりするやつです。一応参加者から月額でいくらか取っているっことが多くて、これがサロンの運営費になったりサロンオーナーの収入になったりします。
詳しくはイケハヤさんの動画で解説されているので見てみてください。
今話題の「オンラインサロン」とは?おすすめの活用方法を解説!
日本で代表的なオンラインサロンはキングコング西野のサロンですね。月額1000円とサロンとしてはかなり安く、現在2万人以上の会員がいます。これで月2000万円以上収入があるわけですから凄いですよね(本人曰くそれでも赤字らしいですが)。
ランキング載ってるサイトも貼っておきます。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12537892340.html
まず自分がオンラインサロンの存在を知って興味を持ち始めたのがNewsPicksのThe Updateという番組です。
個人的に現代のSNSに対してずっと違和感を持っていて、Facebookとかってみんなポジティブなことしか書かないじゃないですか(笑)あと際どい話とかもタブーだし、結局自分が書きたいことほとんど書けないんですよね。なので本当はmixiが一番良かったんですよね。mixi時代は自分も毎日記事書いたりしていました。
そんな中The Updateで「承認欲求型は終わり?SNSの未来」というテーマが討論されてました。
The UPDATE「承認欲求型は終わり?SNSの未来」(家入一真、ゆうこす、国光宏尚、明石ガクト)
こちらの内容で引っかかったところとしては、現代人はみんなSNS疲れしていてキラキラ系のオープン型SNSからもっと小さいコミュニティのクローズド型SNSへ変化していくのでは?というところです。
まさに自分が感じていた違和感が言語化されていると感じました。
またそのあとに「オンラインサロンになぜ人が集まるのか?」というテーマでも討論がありました。
The UPDATE「オンラインサロンになぜ人は集まるのか?」(西野亮廣 、中田 敦彦、 箕輪 厚介がオンラインサロンの魅力を語り尽くす)
今後クローズドなSNSは出現していくと思われますが、現状ではオンラインサロンが一番それに近い環境なのかなと思いました。
実は自分の持ちネタとして「本気出して考えるシリーズ」という高血圧とか糖尿病とかについて全力で調べてスライドにした講義資料があって(それぞれスライドが200枚くらいありますが 笑)、これをいつか動画にしてなにかに使いたいなーと思っていました。レベルとしては内科後期研修医くらいがターゲットです。
前まではただ動画撮ってyoutubeにアップしようかなーと思っていたのですが、オンラインサロンでやってみたら面白いかなと思いました。
しかしもちろんそういう講義系のコンテンツはすでに結構あります。代表的なのはケアネットのDVD見放題プランですね。これは僕も1年くらい契約して色々見てました。
ただこういうオンラインコンテンツってだいたいサービス提供者→顧客の一方通行なんですよね。それに比べてオンラインサロンは双方向性になっていて、参加者側から色々な発信があるのも面白いところなんですよね。
なので例えばですけど初期研修医から質問を受け付けてそれに誰かが答える的な場としてのオンラインサロンでも面白いかなと思いました。
自分もここ5年くらいかなり医学教育に力を入れてスキルアップしてきたので、これをオンライン上できたら面白いのでは?と思いました。
思いついた時は「これは金になる!」と思ってぬか喜びしていたのですが、似たようなことやってる人いないか調べてみたところやっぱりちょっといました(笑)
まずAntaaQAというアプリです。非専門家領域のトラブルで困った時にこちらに投稿すると誰かしら質問に答えてくれるというものです。これすごくいいので医師の方は是非登録してもらうといいと思います(ステマじゃありません笑)!参加自体は無料なのでどうやって収益化しているのかわかりませんが、他人の投稿読むだけでもめちゃめちゃ勉強になります。
ヒフミル君やメミルちゃんみたいなこういった専門医へオンライン上でコンサルトできるサービスはこれからも増えていきそうですね。
またオンラインサロンという括りだとMIラボというのがありました。
https://camp-fire.jp/projects/view/89457
こちらは医療職とIT系のエンジニアをつなげることで医療にイノベーションを起こそうというサロンですね。すでに60人ほど参加しているようです。僕ももう少し時間的に余裕が出来たら参加してみたいと思っています。
ただ調べた範囲では初期研修医とか内科後期研修医とかを対象としたコンテンツはないみたいですね。
Facebookでそういうコミュニティがあるのかと思ったら意外になかったですね。
なのでもしオンラインサロンをやるとしたら
①初期研修医、内科後期研修医、総合診療医向けの動画コンテンツを提供
②参加者が自由にだべるたまり場的な場所を提供
この二つを軸に作っていけば面白いのではないかと思っています。
①初期研修医、内科後期研修医、総合診療医向けの動画コンテンツを提供
初期研修医向けにはよくある補液とか酸素療法とかを、内科後期研修医に血圧とか糖尿病とかの動画を提供します(本は結構ありますが、意外に動画コンテンツが少ない)。
あと総合診療医向けのいわゆるポートフォリオ的な内容を伝えるコンテンツはほぼ皆無ですし、一般医でも使えるツールもあると思うのでこれも動画にすると面白いのではと思います。
②参加者が自由にだべるたまり場的な場所を提供
初期研修時代で一番勉強になったのはなにかというと、同期と研修医部屋でだべってた時間なんですよね。「この手技やった?」とか「この前こんな失敗しちゃって」みたいな話が一番勉強になりました。
ただこれって「同期同士の守られた環境」じゃないと出来なくて、オンライン上にこういった場があるといいのではと思いました。
また年代の近い先輩に気軽に聞ける環境も提供できればと思います。単純な医学的相談だけでなく、教科書などの勉強の話やキャリアプランなんかも相談できるといいのではと思いました。
それ以外のサービスも付随してどんどん拡大できればと思います(抄読会の支援サービスなど)。
今のところはですが、来年度くらいに時間に余裕が出来たらまずはMIラボなどの他のオンラインサロンに参加して運営のノウハウなどを学びつつ、同じ目標を持つ仲間を集めて2年後くらいに始められればなと思いました。
まぁこんな感じでやりたいことはいっぱいあるのですが、妄想してるだけで全然できていないんですよね(笑)まぁ慌てずのんびりやっていきます。
ではまた。
投資について
昨年からずっと投資の勉強をしているのですが、自分なりのやり方をある程度決めたので記事にしたいと思います。
まず現時点では1円も投資していません。
SBI証券の口座を開設しているところです。
今から書く内容は人によっては「それは医者だからできるんだろ!」みたいに思うかもしれませんが、僕は僕なりに悩んだ上なので(笑)まぁこんな人もいるんだなくらいに読んでもらえればと思います。
結論的にはめちゃめちゃ普通なんですが、とりあえず今年から積み立てNISAとiDeCoを始めて、収入が増えたら米国株式のインデックスファンドを積立投資するというものです。
まずここに至るまでに色々な変遷があったので、それを書いていきますね。
以前から全然貯金が貯まらずなんとか収入を増やしたいという思いがある一方、病院もアルバイト禁止なのでどうにもならず、もう投資するしかないと考え昨年ころから勉強していました。
そんな中、昨年「医学生・若手医師のための 誰も教えてくれなかったおカネの話」という、まさに僕にピッタリな本に出会い、僕の投資熱はドンドン上がっていきました。
この本なかなか面白くてすぐに全部読んでしまったのですが、著者の先生はバリュー投資というのをおすすめしています。
バリュー投資というのは会社の実際の実績より株価が低い「割安株」を見つけて、それを数ヶ月~数年単位で保有し株価が上がったところで売却してキャピタルゲインを得るという手法です。
この本を読んでいるときはめちゃめちゃいいなと思い、バリュー投資の本も何冊か買って更に勉強したり、トレダビという株の売買を擬似的にできるアプリなどで練習してみたりしたのですが、本気でやるとなるとなんやかんや毎日いろいろな情報を見ていかねばならず、結局はそこまでモチベーションが維持できず勉強もおやすみしてしまいました。
また僕が崇拝してやまないyoutuberの瀬戸弘司も僕とほぼ同じタイミングで投資の興味を持ち実際に株の売買をしていましたが、結局損失を出してしまっていつものごとく動画休止になりました(最近復活してます)。
そんな中ここ1,2ヶ月くらいで投資熱がまた出てきたので、youtubeを中心に勉強仕直していました。
AbemaTVで元大阪府知事の橋下さんがやっているNewsBarという番組が結構好きなんですけど、「ドラゴン桜」で有名な三田紀房先生がゲスト出演した回で投資の話になりました。
最近の三田先生の作品で「インベスターZ」という投資をテーマにした作品があったので、その流れで資産運用の話になりました。
下記リンクはyoutubeですがAbemaTVで無料で全部見れます(期間限定)。
漫画家・三田紀房がヒット作の裏話を交え"資産運用や投資"について語る!橋下徹「年金問題は投資に意識を変えることが必要」|NewsBAR橋下#32|ゲスト:三田紀房|毎週木曜よる11時放送中!
こちらが投資を題材にした漫画です(僕はまだ読んでないです)。
ここで橋下さんが何に投資しているかの話になった時に「僕はアメリカ経済に投資している」と発言していました。
この時点では僕は「何を言ってるんだ?」くらいの感じだったのですが、ちょうどこれを見たあとに中田敦彦のyoutube大学で投資について扱ってくれました。
【お金の授業】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」〜素人が必ずハマる罠編〜前編
ここでまさに橋下さんの言っていた米国株への投資とインデックスファンドについて説明してくれています。
こちらでも簡単に解説しますが、インデックスというのは日本でいうところの日経平均株価とかTOPIXとか、いわゆる経済指標のことを指します。
ざっくりいうと日本の景気がよければ日経平均株価は上がるし、悪ければ下がるというものです。
このインデックスに連動した投資信託のことをインデックスファンドといいます。
つまり日経平均株価に連動したインデックスファンドに投資すれば、日本経済がよくなれば儲かるし、そうでなければ損をするというものです。
これのアメリカバージョンがS&P 500というものです。これに連動したインデックスファンドを橋下さんは買っているということです。
もちろん日本やアメリカだけでなく先進国全部、新興国全部や世界全部などを対象としたインデックスファンドもあります。
ちなみにこの投資法はウォーレン・バフェットという長期投資の天才(僕らの業界でいうティアニー的な人、ジャズならコルトレーン的な人)が奥さんに遺言として「私の資産の8割をS&P 500に投資しろ」と言っていたそうです。
このインデックスファンドを毎月定額で積立投資をする方法を考えています。積立NISAがまさにそうですね。売買のタイミングを分散することで価格のアップダウンに対するリスクも軽減でき、売買のタイミングもいちいち考えなくてよくなります。
また長期投資することで複利効果が生まれ運用益はどんどん増えていきます。
インデックスファンドの場合、個別株と違って例えば最近の日産みたいに何か不祥事があって企業の業績と関係なく株が下がったりしてしまっても、日本全体の経済にはそこまで影響しないのでインデックスはそこまで下がりません。
つまりインデックスファンドに投資するだけで結果的に分散投資をすることができます。
逆にいうと個別株みたいに急に2倍、3倍になったりはしないので、短期間ではお金持ちにはなれません。10年、20年単位くらいでやる長期投資に向いています。
この辺は両学長という方のyoutubeがかなり詳しく解説してくれているので気になる方は見てみてください。
第2回 初心者にオススメの投資の最適解を解説【お金の勉強 株式投資編】
ここまで勉強して思ったのは、個別株での目標年間利回りがだいたい10%なんですけど(100万円投資して10万円儲ける)、おそらく全力を出してそれを達成できるか五分五分くらいかなと思われ、ちょっとコスパ悪いなと感じました。
一方インデックス投資の年間利回りはだいたい4〜7%くらいなので、いわゆる「ほったらかし投資」でここまで高い利回りなら結構コスパ高いなと感じました。
ちなみに積立NISA(毎月33,333円)とiDeCo(毎月12,000円)の両方をインデックス投資(利回り5%)にして現在から満額で始めると、僕の場合だと最終的に元本が1200万円、運用益が1000万円、合計で2200万円くらいの資産になって節税が350万円くらいになります。
ざっくり言うと投資した金額が倍になる感じですね。
こちらのサイトでシミュレーションできます。
https://www.smbc.co.jp/kojin/special/ideco-simulation/tax/
少なくともこれだけで年金2000万円問題からは抜け出せますが、僕の老後問題の前に子供の学費問題が生じます。
現在我が家には4歳と2歳の男児がいるのですが、もし仮に二人とも私立の医学部に行くことになった場合、15年後くらいに約6000万円必要になります。
まず医学部に行く場合は何としても国公立に入れるか、諦めさせるかにしたいのですが(笑)どうしても私立医学部に行くとなった場合の資産が必要になります。学資保険なんてマジでスズメの涙です。
これをインデックス投資でまかなう場合は月20万円を15年間積立て年間利回り6%で回せば15年後には元本3600万円、運用益2200万円で合計5800万円の資産を作ることができます。
こちらでシミュレーションできるので興味があればやってみてください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
もちろんこれには色々ハードルがあります。そもそも僕の現在の収入では月20万も投資に使えませんし、利回り6%も確実ではありませんし、税金もかなり取られます。子供の大学入学時にまたリーマンショック級の世界恐慌があるかもしれません。
ですが仮に月20万円ずつ貯金しても3600万円にしかならないので、息子のどちらかに涙を飲んでもらうしかありません。
なのでとりあえず今年から自分たちの老後のためにiDeCoと積立NISAを初めて(月5万円くらい)数年以内に職場を変えて収入を増やし、子供のための投資に使う費用を捻出したいと考えています。
僕らの親世代はバブルの崩壊をみているので、投資に対して異常なまでの拒否感があり、それが僕ら世代にも伝播して日本の金融リテラシーが低い状態が続いていると思います。僕も親から「株だけはやるな」と何度も言われており、その考えから脱却するのに10年以上かかってしまいました。そもそも日本人の価値観として「楽してお金を儲ける」という価値観が受け入れられないんですよね。
この辺はとりあえず「金持ち父さん 貧乏父さん」で勉強しましょう。ここまで投資の勉強をするとだいぶ理解できると思います。まさに「お金を働かせてお金を作る」のが必要です。
ここまで偉そうに書きましたが、まだ1円も投資していません(笑)
とりあえず1年くらいやったら感想書こうかなと思います。
皆さんは資産運用していますかね?よければコメントもらえると参考になります。
ではまた。
結婚観について
こんばんは。ハンドルネームをガラパゴス伊藤にしました。よろしくお願いします。
みなさま台風は大丈夫でしたか?僕の地元は関東ですが、実家は運良く停電はしなかったようです。
個人的にはここ半年で色々災害グッズを集めているので、いつか紹介できればと思います。
またラグビーの日本vsスコットランドもすごかったですね!久しぶりにスポーツ見て感動しました。
最初は日本人じゃない人多いなと思っていましたが、今はあまりそこまで抵抗なく見れますね。見た目や出身はどうであってもマインドさえチームのために向いていれば見ている人にも伝わるもんなんだなーと思いました。
実はこの間2つほど記事を書いたのですが、ちょっとそれをすっ飛ばして今回は「結婚観」の話をします。
実はここ最近「結婚=幸せなのか?」というのが自分の中でテーマであり(自分の結婚を後悔しているわけではないです笑)、色々な人の意見を聞いているのですが、先ほどドンピシャな漫画に出会ったので、興奮冷めやまぬうちに今のところの意見を書いてみようと思います。
まず自分のもともとの結婚観から書いていきたいと思います。
僕の場合は結婚はするのが当然だと思っていましたし、しないと生活が成り立たないので結婚したというのが大きいです。
自分はもともと家事が全くできず、一人暮らし以降は掃除、洗濯はその時にできた彼女に全部お願いしていました。もちろん彼女がいない期間もあるので、その時は全く何もせずほぼゴミ屋敷みたいな状況で暮らしていました。
特にそれが苦痛というわけではないのですが、結婚して家のことやってくれる人がいた方がいいなーとはずっと思っていました。
逆にいうと正直それ以上のことはあまり求めていませんでした。収入的には自分の稼ぎで十分なので専業主婦をしてくれる人がいればいいなーと思っていました。
しかし友人の話を聞くと「相手から何か得られるものがあった方がいい」という人もいました。自分が知らない世界のことや違う価値観を持っている人がいいという派閥があるのだと知りました。
またそもそも結婚しないという選択をしている男性も多いことがわかりました。仕事も家事もできる人からすると女性と結婚することで(相手の収入が低い場合)自分の収入も減ってしまうのでメリットはないんじゃないかと思う人もいるようです。yhaoo知恵袋に同じような議論が死ぬほどあります。
なので僕の中で男性の結婚観(申し訳ないですが結婚したくてもできない人は議論から外してます笑)を3パターンに分けてみました。
①「切磋琢磨系パートナーシップ」
②「昭和的役割型結婚」
③「お一人様最高独身」
それぞれ解説していきますね。
①「切磋琢磨系パートナーシップ」
前にも書いた通り、しみけんからするとはあちゅうはおそらく外見的にはタイプではないんですよね。むしろ結婚において重要なファクターであるセックスに関しては仕事で散々しているので、そこは相手に求めてないはずなんですよね。
ではなぜしみけんははあちゅうと結婚したかというと、しみけんの発言によると「結局はあちゅうといるのが一番楽しい」からだそうです。
つまりしみけんははあちゅうの人間的な面白さに惹かれてずっと一緒にいたいと考え結婚することになったのだと思われます。
こんな感じで自分にないものを相手に求め、より自分を成長させていくのが「切磋琢磨系パートナーシップ」だと思います。
デメリットとしてはお互いが自立した人間で家庭より仕事にベクトルが向いている場合が多いので、キャリア的に移動が生じた場合(海外転勤など)どうするかや、子供が生まれた場合の育児を誰がするかなど家庭の業務をどうするかの問題があります。また夫側からすると妻が経済的に自立している場合②「昭和的役割型結婚」より離婚されるリスクが高いです。最悪の場合子供が生まれた後離婚されて親権も奪われ養育費だけ払わされるという可能性もあります。
②「昭和的役割型結婚」
これはまぁ多くの人がイメージしている結婚観ですね。
僕もこれに完全に該当します。奥さんは家のことをやって自分は外に働きにいくという感じです。
最近は共働き世帯も多いと思いますが、心理的な部分で「男の方が多く稼がなくてはいけない」「女の方が家事をしなくてはいけない」という価値観がある場合は②に該当すると思います。
最近は女性の自立や社会参加が言われていますが、なんやかんや専業主婦指向が強い女性も未だに多い気もします。
こちらはお互いの役割がはっきりしているので効率的ではありますが、やはり最近の女性の社会進出を考えると、男性側は②をイメージして結婚したけど女性側としては①的な指向が強く途中で破綻する場合もあるかもしれません。逆に女性側に職業的なスキルがない場合もあり、夫からの扶養から抜け出せないために仕方なく結婚生活を維持しているケースもあると思います。子供への教育費の問題も同様と思われます。また潜在的に上下関係が生まれやすくDVやモラハラが起きやすい環境でもあると思います。
③「お一人様最高独身」
これが最近多いですよね。③の面白いところは低所得者、中流層、高所得者全部にこの考えの人が起きうるということです。
まず前提として色々あるのですが、そもそも男性は女性に比べて子供が欲しいという欲求が少ないんですよね。
子供できてから感じるのですが、子供と街を歩いていると全然知らないおばさんから「あら可愛いわね〜」と声をかけられ、人によっては顔を触ってきたりします。これはおじさんではまずないんですよね。
また以前看護学校で講義したときに子供の写真を見せたところ、教室中が「可愛い〜!!」ってなったんですね。これも男子大学生ではありえないと思います。
やはり神様が子供をちゃんと育てるように女性には母性本能として「子供は可愛い」というのを刷り込んであるんですよね。この辺は男性と大きく違うと思います。
なので男性の中には子供が欲しいから結婚するという考えに至らない人も多くいると思われます。
また個人的に無視できないのはAVやオナホールの進歩だと思います。
これは男性なら多くの人が同意してもらえると思うのですが、セックスよりオナニーの方が気持ちいいし面倒くさくないんですよね。
男性にとってはセックスという作業は結構面倒くさいんですよね。初めての人なら何度かデートして雰囲気のいいレストランを予約して、ちょっとほろ酔いにして、適当な理由つけてホテルに連れ込んでなど・・・。まぁイケメンなら合コンで自宅にお持ち帰りして済んでしまうかもしれませんが(笑)
結構男は傷つきやすい生き物なので、どこかの過程で断られると結構凹むんですよね。なのでこの過程を踏むのが嫌で草食系男子になっている人も多いと思います。
逆に特定の人と付き合ったり結婚してしまうと、男性がもともと持っている「不特定多数の人と関係を持ちたい」という欲望が叶えられなくなってしまいます(叶えている人もいますが笑)。
ちょっと話それますが、最近勉強して驚いたのは昔の男性はみんなバイセクシャルだったそうですね。古代ギリシャのスパルタ人なんかは積極的に男性同士の恋愛を推奨してて、愛で兵士としての団結力を高めていたそうです(笑)
一方でAVは整形の技術が発展したからなのか年々めちゃめちゃ可愛いAV女優が出てきたり、最近ではVRで見れるようになったり、10年前と比べてかなり進歩しています。中国や台湾でも日本のAVがメインで流通しているくらいレベルが高いです。またオナホールもTENGAを代表に日本国内様々なメーカーがしのぎを削っています。この辺の日本人のエロに対する気合いは半端ないです。
なので結局のところセックスをするために結婚する必要もなくなっているのです。
そうなると男性にとっての結婚のメリットはだいぶ下がってしまいます。
低所得者層からすると、そもそも結婚して相手を養うことができないし、子供もセックスも求めていないなら一人で生活した方が余裕を持って暮らせます。
中流層も同様ですね。
高所得者層はもっとドライで、元zozo社長の前澤さんなんかは結婚はせず複数の女性と関係を持って子供ができたら認知して養育費を払い、また別の女優と付き合うという価値観です。お金持ちほど財産を妻に取られたくないのでそういった関係になるのかと思います。
デメリットとしては家族という関係がないので、自分の体に何かあった場合や高齢になった時に支えてくれる人がいません。高所得者はお金の力でなんとかなるかもですが、低所得者層的には結構大きな問題と思われます(社会保障費の問題につながる)。
また僕個人としては「寂しさ」というのも大きなファクターだと考えています。職業柄色々な夫婦の最期を見てきましたが、単純に介護や経済の側面からだけでなく、心理面でも家族の重要性は普遍的ですし、そこは本当にプラスレスな世界だなと思います。
もちろんいずれのパターンにはまらない人もいっぱいいると思いますが、大別するならだいたいこんな感じだと思います。特に最近の日本は③がどんどん増えてきて①もあまり子供を多く作らないので少子化が進んで行ってしまっているのかなと思います。
ここまでは基本男性から見た結婚観の話ですが、次は女性から見た結婚観に移ります。
まず女性の心理を話す上でめちゃめちゃ重要なのは「生育歴」と「自己肯定感」です。
この辺の話は今年度入ってから自分の中でもっとも熱いトピックスです。
まずそもそも女性は男性と比べて「自己肯定感」が低い人が多いです。男性は大してイケメンでもないのにナルシストな人が多いですが(笑)、女性は結構美人でも自分にコンプレックスを感じている人が多いです。
それに関しては色々な原因があると思いますが、そもそも男性と女性で母親から受けている教育が違うんですよね。この辺はまた別の機会に詳しく書こうと思いますが、簡単にいうと女性の方が母親から厳しく育てられています。子供の時から自分の考えとは別に「こうしなさい」「ああしなさい」という価値観の押し付けが強いので、なかなか自己を肯定する機会に巡り合わないんですよね。
女性の場合、結婚に関してこの「自己肯定感」だけでなく「経済格差」「キャリア志向」「挙示願望」「バイオロジカルリミット」など様々な思惑が取り巻いているので、非常に複雑です。
ここで紹介したいのでが「ピーナッツバターサンドウィッチ」というweb漫画です。
先ほどあまりにも面白くて一気に全巻読んでしまいました。一応リンク貼っておきます。
https://withonline.jp/comic/ent-peanuts
この作品は29歳の4人の女性がそれぞれ結婚について色々な壁にぶつかっていくのですが、そのあたりが非常に現代的な内容で扱われていて大変参考になりました。
この漫画を読んで感じたのが、やはり結婚・恋愛においても自己肯定感が女性にとってかなり重要だということでした。
例えば登場人物に山下美和という女性がいるのですが、彼女は婚約者のいる男性の愛人として関係を続けているのですが、なかなかその関係を断ち切ることができません。なぜなら彼女は学生時代太っていたことでいじめられた過去があり、本当の自分の価値以下に自分を低く見積もってしまい、自分に自信がないので常に過剰なダイエットをしています。またその関係を持っている男性からは会うたびに自分を肯定してくれる言葉を言ってくれるので、相手に婚約者がいたとしてもその承認欲求を満たすため「都合のいい女」になってしまうのです。
まさに「生育歴」によって「自己肯定感」が低くなってしまい、「都合のいい女」というポジションを得ることで「承認欲求」が満たされている状態ですね。男性側からすると女性側から結婚を求めてこないので、そのままずるずるとセフレ的な関係を続けてしまうと思います。
逆に主人公の片桐沙代は女性にしては自己肯定感が高いのですが、逆に①的な関係を求めやすく男性にとってはハードルが高い存在になってしまっています。
そんなわけでなかなか結婚って難しいよねって話なんですが(笑)最後に最近聞いた話で自分の中で腑に落ちた意見を書きます。
森林原人というAV男優がいるのですが(またAV男優かよ!笑)、森林さんが最近言ってるのは「結婚、恋愛、SEXを分けた方が良い」という考えです。
結婚は法的な関係、恋愛は感情の関係、SEXは肉体の関係であり、それを全て結婚というくくりで縛るからうまくいかないのではないかという意見です。
確かに一緒の生活するのに適した相手、異性として好きになる相手、SEX をしたい相手って別々に考えると、正直なところ全部一人の人物に求めるのってめちゃめちゃ難しいんですよね(笑)一夫一妻性という考え自体がキリスト教から持ってきたものですし、現在の結婚制度も戦後GHQが持ってきたものなので、必ずしも現代の日本にフィットしていないのかもしれません。ただ現在でも法的結婚がやはり日本の経済、行政的には一番効率的な形なので、制度自体はしばらく変わらないと思いますが、芸能人の浮気報道でいちいち人殺したみたいに騒ぐのは今後なくなっていくのではないかと思われます。
今回女性の「自己肯定感」と「結婚観」が自分の中でもう少しでつながりそうだなと思って記事にしてみました。今後も注目していく分野なのでまた自分の考えがアップデートしたら書いてみます。
ではまた。
はあちゅうとしみけんの結婚について
もう2019年も終わりが近づいてきましたね。オリンピックもすごい遠いことのように感じていましたが、もう来年まで迫ってきましたね。
この間世の中には色々なニュースがありましたね。最近では吉本の問題などが大きかったでしょうか。
そんな中、自分としては去年からずっと「もやもや」していたニュースがあります。
それは”はあちゅう・しみけんの結婚”でした。
いきなりなんの話だよ、って感じかと思いますが(笑)このテーマのおかげで僕にとってはここ1年で本当に自分を成長させてくれたなと感じましたので、そのまとめとして書かせてもらいます。
読者さん的には「どちらも知らない!」「片っぽ知ってる!」「両方知っている!」と色々な層の方がいると思うので少し説明します。
まずしみけんの方ですが、職業はAV男優です。
現代においては日本一のAV男優と言っても過言ではないと思います。昔でいう加藤鷹さん的なポジションですね。
高校生の時からAV男優になりたかったものの、どうやってなれるのかわからずとりあえずゲイ雑誌のモデルをやっていたところ、当時編集長だったマツコデラックスからAV男優になることを勧められて転身したそうです。
その後どんどんステップアップし現在総出演作品は9300本、経験人数1万人、AVの3本に1本は出演しているという驚異的な人物です。
AV以外にも多数書籍の執筆、メディアの出演などされているので女性の方でも知っている方もいるかもしれません。
こちらのネット記事が面白いので是非読んでみてください。彼のプロフェッショナリズムの高さがよくわかります。
https://ch.togetter.com/2015/05/30/24231
僕も以前はなんとなくAVでよく見るなとか、怪しいネット番組に出てるなくらいの存在だったのですが、確実に認識したのが2年くらい前にBAZOOKA!!というスカパーで小藪千豊がMCをしている番組があるのですが、そこで開催されていた地下クイズ王選手権でした。
出題ジャンルが芸能スキャンダル、殺人鬼、裏社会、セックス、宗教、オカルト、北朝鮮などアンダーグランドな問題しか出ないのですが、そこでしみけんが本物のクイズ王とガチンコ勝負をしているのをみて「この人すげーな!」と思ったのがきっかけです。
現在は残念ながらyoutubeからは削除されていますがスカパーを契約すればアーカイブで最近のは観れるみたいです。第1,2回は惜しくも準優勝だったのですが、第3回に悲願の優勝をしています。
最終問題中に優勝を確信して涙したしみけんを見て1987年の巨人vs西武の日本シリーズでの清原の涙を彷彿とさせました(笑)
個人的にはこの番組を見て死刑囚のこととかに興味が出て凶悪犯罪者の犯罪心理とかの勉強をするきっかけになったのですごく成長させてもらったなと思っていました。
次にはあちゅうについてですが、実はそこまで詳しくないのでwikiなど参照しつつ書かせてもらいます。
慶應大学を卒業後、電通に就職というトップキャリアの一方で学生時代からtwitterなどで様々な発信をしてきた日本の代表的なインフルエンサーの一人です。現在では独立され多数の書籍を執筆しつつブログ、インスタグラム、youtubeなど様々なプラットフォームで活躍されています。「人生全部コンテンツ」が心情のようで、特に20代女性で支持されているようです。
僕がはあちゅうを認識したのは2年くらい前に起きたme too運動の時でした。はあちゅうが電通時代に上司から受けたセクハラをネットで暴露し、結果として相手は当時社長をしていた会社を辞任するまでに追い込まれました。
しかしこの問題はそこで終わらず、はあちゅうが過去にtwitterで童貞をバカにするような発言をしてきたため、世の中からそれもセクハラになるのではないかとの批判が出て、後にはあちゅう側も謝罪することになりました(その後その謝罪は取り消しされています)。
僕としてはこれをきっかけにはあちゅうの記事を見て「女性と男性の童貞観はこんなに違うのか!」ということに気づき、そこも勉強するきっかけになりました。
この本もめちゃめちゃ面白かったのでおすすめです!
そんなわけで二人のことは知っていて、特にしみけんのことは結構好きでたまにネット記事とか動画とかを見ていました。
そして2018年7月に突然はあちゅうのtwitterでしみけんとの事実婚をしたことが発表されました。
まずこのニュースを知った時の第一印象としては「なぜはあちゅう?」という気持ちでした。
僕はこの時しみけんに対してものすごいリスペクトをしていた時期で、仕事に対するプロフェッショナリズムの高さ、クイズ王になるほどの知識量、数々のメディアに対する発信力、そして男として絶妙なチャラさとクレバーさのバランスを兼ね備えためちゃめちゃ憧れの存在でした。
一方はあちゅうに対してこの時点では「童貞をバカにするくせに自分のセクハラは訴える嫌な女だ」というネガティブな印象だったので、しみけんが結婚するにはふさわしくないなと感じました(もちろん世間的には逆のリアクションでしょうが笑)。童貞をバカにしてトップAV男優と結婚するというのもなんだか嫌な気持ちになりました。結局セックスのうまさで人を見ているのかと。
しかもしみけんは以前から好きな女性のタイプを「ブス、デブ、ババア」と言っていたので、ブスでもなくデブでもなく微妙な年齢の美人でもない女と結婚したという事実も納得いきませんでした。
なので2018年はずっともやもやしながら時を過ごしていました。
2019年になったくらいからはあちゅうがインスタグラムに「旦那観察日記」という漫画を投稿するようになりました。僕もなんとなく気になって読んで見たのですが、そこにはAV男優、インフルエンサーとしてではなく、よくいるその辺のラブラブな夫婦の姿が描かれていました。
なんとなくその辺からはあちゅうに対する印象も変わってきて、以前よりはあちゅうの生み出しているコンテンツに触れるようになりました。
特に最近はネット番組を中心にはあちゅうとしみけんが夫婦で出演することが増えたのでよく視聴しています。AbemaTVとかによく出ています(リンクはyoutubeですが)
https://www.youtube.com/watch?v=wJ0rhYygCOY
そして驚くことにはあちゅうも僕と同じように「地下クイズ王選手権」でしみけんを知って「この人いいなぁ」と思ったそうです。
それ以外の発言でもAV男優としてではなく、僕と同じでしみけん個人のことを深く理解した上で好きになっていることがわかりました。そして普通の感覚として、しみけんのことを愛するほどにしみけんがAV男優であることに悩んだり、友達や家族との関係でも悩みながらも、結局は全部乗り越えて事実婚にいたっているのです。
はあちゅうは最終的に「この世からAV業界への差別をなくそう」「それができるのは私しかいない」とまで思うようになっているのです。とんでもないな。
二人の関係性、今までの苦悩などを1年かけて知ることにより、やっと自分の中で最初に感じていた「もやもや」の正体がわかりました。
僕はこの夫婦に憧れていたのです。
二人とも全然違うジャンルで生きていたけど、どちらも自己の研鑽を重ね、発信を続け、広い多様性を吸収するという、ものすごい高い思想の持ち主同士が、お互いに人間としてものすごいリスペクトしあっているめちゃめちゃ素敵な関係なんだと理解しました。
一方今の自分はそういったお互いを高めあったり、本音で悩みを相談したりすることができる人が近くにいないので、そこにものすごい憧れを感じていたのだと思います。
はあちゅうのことも好きとまでは言えないけども、自分と2歳しか変わらないのにこのバイタリティに関しては非常にリスペクトするようになりました。
そして色々な苦悩を乗り越え2019年9月19日に息子さんを出産することができました。
この時点で僕は素直に2人に対して「おめでとう」と思うことができました。むしろ他人に出産で初めて心からお祝いの気持ちが生まれました(笑)。
それと同時のこの二人の子供が将来どんな子になるのかめちゃめちゃ楽しみになりました。
僕はまさにはあちゅうの「人生全部コンテンツ」にはまってしまったのです。もう目を離すことはできなくなってしまったのです。
今後の自分の課題としてはおそらくどうやってお互いを高め合える関係の人に出会うかなのだと思いました。現在のネット社会においては別にそれは妻じゃなくても友達じゃなくても近くに住んでいる人でもなくていいと思います。そのためにはまず自分のことを発信していって、結果的に自分のことを面白いと思ってもらえる人が集まってくればなと思います。
そんなわけではあちゅうとしみけんの結婚の話でした。
おしまい